鹿児島県は4日、1月27~2月3日の8日間に3件3人の交通死亡事故が多発した北薩ブロックに、交通死亡事故多発警報を出した。県内の今年の交通事故死亡者は4日午後3時現在、11人に上り、昨年1、2月の2カ月間の9人をすでに上回った。
ブロック警報は、今年初めて。3件中2件はさつま町で起きた。13日まで県や市町は事故抑止を広報、県警は交差点での街頭監視などを徹底する。
県警交通企画課によると、昨年1、2付はゼロだった飲酒運転による死亡事故が、今年は3件発生。3日の出水市の事故では、歩行者をはねた男性会社員が酒気帯び運転をしたとして逮捕された。県警は検問を増やし、取り締まりを強化する。
県内の死者11人のうち、歩行中に亡くなった5人全員が夜間にはねられ、反射材を付けていなかった。はねた車のライトもすべて下向きだった。
篠原正幸・県くらし安全対策監は「昨年秋から死亡事故が減らない。緊張感をもった運転や横断を心掛けてほしい」と話している。
南日本新聞より抜粋